今日は、終戦記念日です
私がこの日を迎えたのは5才の時で、場所は両親の故郷の福井県敦賀の片田舎でした
この日は朝から大変暑く、真っ青な空が広がっていたのを今でも鮮明に覚えています
大人たちは皆、朝から緊張感一杯で、子供達はその空気を察知し何かが有るという
雰囲気で、みんなではしゃぎ回っていました
正午、私はいつもの通りパンツ一枚で走り回っていたら母親からしかられ
下着を着て (下着と言ってもランニング一枚ですが) ラジオの前に座らされました
大人達は皆正座をしてラジオの前にかしこまって聞いていましたが
子供で有る私は正直ラジオから聞こえる音声はただの雑音としてしか聞けず内容は
さっぱり理解できず勿論、戦争が終わったと言う事など全然理解できませんでした
ただ、前日まで我が物顔に飛び回っていた米軍の艦載機が飛来せず
その代わり夏の青空がやけに明るくまた静かだった事だけが特に印象に残っています
後の世になって著名人が皆、あのラジオを聞いて戦争が終わった、ほっとしたとか、
いろいろ意見を述べられていますが、リアルタイムで聞いたとき果たして
あの雑音だらけの音声を理解できたのか今でも不思議です
あれから66年、月日の立つのは実に早い物です